ミャンマー地震の被災地で医療支援にあたったNPO法人「ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)」が活動状況を報告した。紛争の影響で、現地で診療を始められたのは地震発生から9日後。PWJの稲葉基高医師は4月28日の会見で「政治的に難しい状況でも、1秒でも早く助けに行き、感謝してもらえることが再認識できた」と振り返った。
PWJは1996年に日本で誕生した。能登半島地震といった各地の被災地や、ウクライナやパレスチナなどの紛争地で、医療や物資の支援活動を続けてきた。
3月28日に発生したミャンマー地震では、入国に時間がかかり、稲葉さんら5人の医療支援チームが同国中部の被災地で診療を始めたのは、4月6日だった。稲葉さんは「被災地までたどり着くのが非常に難しかったことは、今回の特徴だ」と指摘した。
初日に来た50代男性は、折…